第二弾: 投信販売各社(銀行・証券)の特色
#165
こんにちは、チャーリーです!
前回ブログ(どこで買ったら一番儲かるのか??)で各金融機関(銀行・証券)で儲かっている顧客率を検証してみましたが、私個人的にはすごく残念な結果が出てしまいました。
今回は各金融機関が販売した投資信託預り残高上位20銘柄を見て各社に違いがあるのかどうなのかを見ていきたいと思います。
※ これは金融庁が定める「顧客本位の業務運営に関する原則」で公表しないといけないことになっています。
まずは前回のおさらいです。
各社の投資信託預り残高上位20銘柄の過去5年間の平均リターンを見てみます。
前回このことを調べて、市場平均であるS&P500を大きく下回っているということにがっかりしたんです。
五十歩百歩かもしれませんが、販売会社によって5年間の平均リターンに差があるので、この差が何なのかを見てみます。
比較するのは前回同様以下の金融機関です。
証券会社:野村證券、大和証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券
銀行:三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行
以下のデータは各社のホームページで全て公表されています。
野村證券はこちら
大和証券はこちら
三菱UFJモルガン・スタンレー証券と三菱UFJ銀行はこちら
SMBC日興証券と三井住友銀行はこちら
みずほ証券とみずほ銀行はこちら
※ 他の金融機関も調べたい方は、「投資信託の販売会社における比較可能な共通KPI」と金融機関の名称を入れて検索したら出てきます。
それでは比較していきます。
字が小さくてメチャクチャ見づらいですが、気になったところは拡大して見てください。
上手に表を作れなくてすいません。泣
まずは野村證券
野村證券と大和証券だけ個別銘柄の5年間の平均リターンを公表していませんでした。
大和証券
SMBC日興証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
みずほ証券
三菱UFJ銀行
三井住友銀行
みずほ銀行
どこの金融機関というわけではないですが、債券とREITに投資している投資信託はパフォーマンスが悪いです!パフォーマンスが低いだけならまだいいんですが、マイナスになっているのでタチが悪いです…
逆に株式に投資している投資信託のパフォーマンスは高いです!
ここで考えないといけないのは、たまたま過去5年間が株式が調子が良くて、債券・REITの調子が良くないのか??ということです。
確かに過去5年間の株式市場は良好そのものでした。これは否定できません。
ただ、長期投資なら歴史的に見てずっと株式の方がパフォーマンスが高いです!
そもそも論で言うと…
市場平均であるS&P500を大きく下回っている時点で、高い手数料を払ってアドバイスしてもらう必要が全くないです…悲
しかも前回ブログを見ればわかりますが、顧客の60%は損しているって…
整理すると…
各社の預り残高上位20銘柄を見ると、いまだに毎月分配型投信が入っているのがほんっとうに解せないです!金融庁があれだけ毎月分配型投信は「顧客本位の商品ではない!」と言って、販売を自粛するように言っているのに…
あと、私の中ではやっぱりと思ったのは、テーマ型投信がランクインしていないことです!
なぜ各社注力して販売しているにも関わらず、残高上位にランクインしていないかというと、“旬がある商品”だからです。旬が去ったものは誰も買わなくなるし、値上がりしたらすぐ売却するから残高が増えないんです。もっというと下がったら誰も買わなくなる商品です。
そもそも投資信託って中長期で保有する商品じゃなかったっけ…??
2件のピンバック
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