日本企業のキャッシュフローを調べてみた
#349
こんにちは、チャーリーです!
私はブログの中で一貫して「人口が減っている=消費が増えない」日本企業よりも、「人口が増え続けている=消費が伸びている」アメリカ株に投資をした方がいいと書いてきました。
この考えは今も変わらないし、今後も変わらないと思います!
ただ、日本企業でも人口が増えている海外で売上高を増やしている一部の企業は例外です。
その企業は…
・ファーストリテイリング(ユニクロ)
→ 過去ブログ(ファーストリテイリングが日本株なのに上がり続けている理由)
・ユニチャーム
→ 過去ブログ(検証:海外売上比率が高いユニチャームはどうなのか??)
・キッコーマン
→ 過去ブログ(海外比率が高い企業の株価はどうなのか??)
・リクルートHD
→ 過去ブログ(株価が上昇し続けているリクルートHD…)
・日本電産
→ 過去ブログ(海外での売上高が伸びている日本電産)
※ 上記企業は過去ブログで詳細を書いているので気になる方はリンク先をクリックしてください。
まずは海外で売り上げを伸ばし続けている上記5銘柄と日経平均株価を比較してみます。
ごちゃごちゃしてわかりづらいですが、5銘柄すべてが日経平均株価の上昇率を上回っていることがわかると思います。
これは日本国内だけじゃなく、海外での売上高を年々伸ばしているからです。
※ リクルートHDの上場日から比較すると、リクルートHDの上昇率が断トツで一番でした。
今回はその企業のキャッシュフロー状況を調べてみたいと思います。
ただ、5銘柄全部を調べるのは大変なので、キッコーマン・リクルート・日本電産の3銘柄にします。
調べる項目は「営業キャッシュフロー」と「設備投資額」です。
表の中で出てくる「純キャッシュフロー率」は私の造語です。
計算式
「営業キャッシュフロー」―「設備投資額」=純フリーキャッシュフロー
「純フリーキャッシュフロー」÷「営業キャッシュフロー」=純フリーキャッシュフロー率
純キャッシュフロー率を調べる理由は、純キャッシュフロー率が高ければ高いほど、自由に使えるお金が潤沢にあるということになり、その潤沢にある資金を使って株主価値を高めることができるからです。
例えば、増配、自社株買い、企業買収など
まずは日本電産から
次はキッコーマン
最後にリクルートHD
キャッシュフローを調べてみると、3銘柄の中でリクルートHDが一番純フリーキャッシュフロー率が高かったです。
年々上昇傾向になっています。
ちなみにアメリカ企業と比べてみます。
純フリーキャッシュフロー率(2020年度)
CF=キャッシュフロー
アップル: 90.94%(営業CF:80,674百万ドル、設備投資:7,309百万ドル)
S&Pグローバル: 97.86%(営業CF:3,567百万ドル、設備投資:76百万ドル)
ビザ: 92.95%(営業CF:10,440百万ドル、設備投資:736百万ドル)
さすがに世界的企業には劣りますが、リクルートHDも日本企業の中では傑出していると思います。
ただ唯一、リクルートHDで残念なことがあります。
それは、2020年度に「33%も減配」していることです!!
業績悪化に伴って減配しました。
→まだ財務基盤がぜい弱なのか…??
上記のアメリカ株3銘柄はコロナ禍であっても連続増配を継続しています。
整理すると…
日本企業のキャッシュフローと設備投資を調べるとリクルートHDは優秀な企業でした。日本企業の中では、海外売上比率が年々増加して、純フリーキャッシュフロー率も年々上昇基調にあるので傑出している企業だと思います。
ただ、2020年度に業績悪化に伴って減配していることを考えると、やっぱりアップル、S&Pグローバル、ビザのようなアメリカ株に投資した方が安心して長期保有できると思いました。