キャッシュフローがマイナス企業はどうなのか??

#384

こんにちは、チャーリーです!

私が投資するのに気にすることの1つにキャッシュフローがあります。

特にフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)を気にします。

 

フリーキャッシュフローとは

「営業キャッシュフロー」―「投資キャッシュフロー」=フリーキャッシュフロー

フリーキャッシュフローは、設備投資などの投資キャッシュフローを差し引いているので、自由に使えるお金だと思ってください。

 

このフリーキャッシュフローが潤沢な企業は何らかの競争優位性を持っている可能性が高く、ライバル会社からシェアを奪われる可能性が低いです。

しかも、株主価値を高めるために、毎年増配したり、自社株買いを積極的に行ったりできます。

この典型例が、格付け会社の「S&Pグローバル」「ムーディーズ」だったり、「アップル」「ビザ」「コカ・コーラ」「ヤムブランズ」だったりします。

 

 

今回はその逆の発想でフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)がマイナスの企業の株価はどうなっているのか??を調べてみたいと思います。

 

今回検証する銘柄は以下の2銘柄です。

・自動車メーカーのGM(ゼネラルモーターズ)

・航空会社のANAホールディングス(全日空)

 

 

以下の表はすべて年次報告書から数字を拾って作成しています。

GMの年次報告書はこちら

ANAの年次報告書はこちら

 

今回は単純に営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを調べてみたいと思います。

GMが一時上場廃止になっていた時期があるので2008年までしか遡れませんでした。

 

まずはGMから

   

 

2008年からの13年間でフリーキャッシュフローがプラスだった年が3年しかないです。

 

 

次はANAホールディングス

 

ANAホールディングスも13年間の内、フリーキャッシュフローがプラスだった年が5年しかないです。

 

2社ともフリーキャッシュフローがマイナスの年の方が圧倒的に多い理由は、「投資キャッシュフローが多いからです。

じゃー投資キャッシュフローって何??と思うかもしれませんが、100%イコールではないですが「設備投資」のことです!

 

投資キャッシュフローの中には設備投資以外の項目もたくさんありますが、上記2社のようにほぼ毎年投資キャッシュフローが多い企業は設備投資額が多い企業と考えてもいいと思います。

 

 

最後に今回調べたようにフリーキャッシュフローがマイナスの企業の株価推移がどうなっているのかを見て終わりにします。

GMが再上場した2010年11月18日が基準日になっています。

2010年11月18日~2021年9月22日

GM:+58.68%

ANAホールディングス:-10.20%

日経平均株価:2.95倍

S&P500:3.67倍

市場平均である日経平均株価、S&P500と比べると大きく劣後しているのがわかります。

ANAホールディングスはコロナが流行したのは全く関係なく、劣後しています。

 

 

整理すると…

フリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)がマイナスな企業は設備投資に毎年お金をつぎ込まないといけないので株主価値を上げる施策が行えない企業です。

常にライバル会社・競合他社にシェアを奪われないようにするために設備投資にお金を回さないといけなくなるんです。

逆説的に考えると、フリーキャッシュフローが毎年潤沢に生み出される企業は何らかの競争優位性を持っているのでライバル会社・競合他社からシェアを奪われる心配がありません。なので毎年設備投資にお金を回さなくてもシェアを奪われないんです!

キャッシュフローは投資をする上ですごく重要なことなので抑えておいた方がいいです。

2

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です