バフェット…5兆円以上の損失…

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こんにちは、チャーリーです!
タイトルに書いたバークシャーハサウェイという会社はバフェットが会長を務めている企業です。
この歴史的な高インフレ下でバフェットが会長を務める企業の業績がどうなったのかを調べていきたいと思います。
ニュースで言われている決算内容は以下の通りでした。
「437億5500万ドルの赤字」
日本円でいうと1ドル130円で計算すると、5兆6881億円の赤字になります。
この数字だけを見たら
「ついにバフェットの時代も終わったか…」
「バフェットでも歴史的な高インフレ下で損をしたのか」
「結局はソフトバンクグループと同じか」
などいろいろ思うと思います。
確かに437億5500万ドルの最終赤字は事実です!
ただこれはアメリカの会計基準が大きく関係してきます。
アメリカは2016年1月に会計基準を変更しました。
簡単にいうと…
長期投資で保有していた株式の評価益・評価損が当期純利益に影響を与えるようになったんです。
2016年以前は、評価益・評価損は純利益には影響を与えなかった。
この会計基準の変更の影響でバークシャーハサウェイが投資している株式が下落したので5兆円以上の赤字を出したということです。
※ 当然このことはソフトバンクグループも同じです。
バフェット自身も「現在の米国の会計基準は、バークシャーの財務諸表を読み解く上で誤解を招くので、株式ポートフォリオの価値の変化を除いた『営業利益』に注目するように」と投資家に伝えています。
※ 株価は短期的には業績を無視して推移するので。
バフェットがいうようにバークシャーの営業利益を調べてみます。
以下の営業利益はバークシャーのニュースリリースから抜粋した数字です。
そのデータはこちら
2022年4-6月営業利益:92億8300万ドル(前年同期比+38.84%増)
2021年4-6月:66億8600万ドル
この経済環境下で前年同期比で38.84%増加ってすごいとしか言えないです。
今の環境下でこれだけ増益になっている企業もなかなかないと思います。
バークシャーの事業の中で何が好調なのかというと…
「保険事業」と「鉄道事業」です!
これだけインフレになっても経済環境が悪化しても、バフェットお気に入りの「保険事業」と「鉄道事業」は増益になっています。
※ もう1つお気に入りの「エネルギー事業」は微増でした。損になっていないのが普通にすごい。
これがバフェットが常に言っている“堀が深い企業”ということだと思います。
堀が深いくて競争優位性が高い企業は、どんな経済環境下でも自然と利益が出てしまうということです。
2022年度上期の営業利益も調べてみます。
営業利益:163億2300万ドル(前年同期比+19.11%増)
2021年上期:137億400万ドル
整理すると…
バークシャーハサウェイというかバフェットのことは調べれば調べるほど凄さがわかってきます。
こういう企業ばかり見つけて、しかも、それを割安の時にしか買わないので真似できません。
当然ですが…
途中にも書きましたが、こういう堀が深くて競争優位性が高い企業はどういう経済環境下でも自然と利益が出てしまうビジネスを有しているので長期投資には本当に向いていると思います。
バフェットに脱帽です!