えっ!? ビットコインは環境破壊をしている??
#211
こんにちは、チャーリーです!
ここ最近、ビットコイン価格が以前と比べると大きく上がっているのをニュースか何かで知っていると思います。
前回のビットコイン投資ブームは2017年12月にピークを付けましたが、2017年の高値(ざっと20,000ドル)と比べても約2.9倍になっています。
また2021年2月初めには電気自動車専業のテスラがビットコインに15億ドル(約1575億円)分の投資をしたことがわかりました。
テスラと言えば、今株式市場ではESG銘柄として投資家から注目されており、世界がカーボンゼロに向けて押し進んでいる政策の追い風をビュンビュン受けている企業です!
※ ESGとは環境・社会性・ガバナンスに配慮しているということ。
またテスラは米評価会社であるMSCIのESG格付けで「シングルA」を取得しています。
引用元:評価会社MSCIのホームページ
ただ、今回の記事は環境に配慮していると評価されているテスラが、環境を破壊しかねないビットコインに投資したという矛盾について書いていきたいと思います。
ビットコインの何が環境破壊かと言うと…
このことに触れるにあたって、マイニングのことは抑えておかないといけません。
さらっと流しても大丈夫です。
引用元:SMBC日興証券のホームページ
簡単に言うと、不正が起きないようにビットコインの取引実績を承認・確認するために超高速のコンピューター処理による計算作業が必要になるということです。
※ この記事ではマイニングを理解する必要はないです。
問題はこの超高速のコンピューター処理です!!
このコンピュータ処理を行うのに膨大な設備が必要になります。
→膨大な電力を消費してしまうということです!
マイニング工場のイメージ
このように超高速のコンピューター処理を行う設備が必要となります。
しかもこの施設が何棟も必要になるんです。
ビットコインが急騰して取引量が増えれば増えるほど、莫大な電力が必要となるマイニング作業をする必要があるんです。
Digiconomistの試算によると、マイニングにかかる年間の電力消費量は以下の通りです。
引用元:Digiconomist
チリと同等の年間電力消費量を費やし、ニュージーランドと同等の年間二酸化炭素を排出していることがわかります。
しかも、マイニングには莫大な電力が安定的に必要なため、電力供給が不安定な太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーではダメなんです!
このことを考えると環境に配慮していると言われているテスラがビットコインに投資すること自体が矛盾していることがわかります。
整理すると…
マイニング作業には莫大な電力が必要と言うことはなんとなく知っていましたが、正直調べるまでここまで消費電力が多いとは知らなかったです。
ESG投資がブームになっている時でのビットコイン高騰は違和感を覚えます。
私はそもそもビットコイン投資には興味がありませんが、いつどのタイミングでこの電力消費の話が世界で話題になり、問題視されるかわからないので投資している人は気を付けて下さいね。