投資で失敗する人の特徴

#358

こんにちは、チャーリーです!

今、「サクッとわかるビジネス教養 行動経済学」という本を読んでいます。

この本に投資の参考になるおもしろい内容が書いてあったので一部紹介します!

 

阿部誠【監修】、神星出版社

 

この本の中に、「昨年活躍した選手は、今年必ず不調になる??」について解説してあります。

これはプロ野球などで入団1年目に活躍して新人王を獲った選手が2年目に同じように活躍できない、いわゆる「2年目のジンクス」もこれに当てはまります。

よく言われているのは、活躍した選手は、対策を研究されるので活躍できなくなるです。

 

この本に書いてある事例

※ 少しだけ内容を変えています

昨シーズンの打率が3割だった選手が、今シーズン1試合目から10打席連続でヒットを打って大活躍したと仮定します。

ただ、その後の20打席は1本もヒットが打てず、スポーツ新聞に「○○選手20打席連続でヒットが打てず絶不調!!」という見出しで書かれてしまいました。

 

 

この事例を見て何を思いましたか??

本での解説では、これは自然の摂理であり「平均への回帰」をしただけだと言っています。

確かに冷静に算数の計算をすればすぐ理解できます!

 

上記の事例を具体的に計算してみます。

打率3割の選手が10打席連続でヒット。

その後、20打席連続でヒットが打てなかった。

ヒット数:10本

打席数:30打席

打率:3割3分3厘

 

20打席連続でヒットが打てなかったから絶不調ではなく「平均への回帰」をしただけなんです!

なんとかなくわかりますか??

 

 

このことが理解できたら次は投資のことに当てはめて考えてみます。

事例:アークイノベーションETF

アークイノベーションETFは2020年の上昇率が驚異の2.46倍でした!

ただ、2021年に入ってからの運用成績はどうかというと…

8月25日時点: マイナス2.93%

 

上記した野球の話と全く同じだと思いませんか??

 

これはもちろんアークイノベーションETFに限ったことではありません!!

個別株でも投資信託への投資でも全て同じことが言えます。

 

投資で失敗する人は「直近の運用成績がいい商品に投資をする人」です!

自然の摂理として平均へ回帰することを忘れたらいけません。

 

 

じゃーどうすればいいのか??

・「平均へ回帰」するんなら直近の運用成績が悪い商品に投資すればいいのか?

・直近の運用成績がいい商品には投資したらいけないのか?

こんな風に思いますよね。

 

 

その答えは、「その商品の平均を知ること」です!

ただ、ややこしいのは株価の平均ではないんです。

EPS(1株あたりの利益)の上昇率・増加率の平均を知らないと意味がありません。

→ どれだけ短くても過去10年くらいのEPSの上昇率の平均

 

このEPS(1株あたりの利益)の増加率の平均と株価の上昇率を比較すれば、平均よりも著しく乖離しているのかがわかります。

※ PERの平均値との比較でもいいと思います。

 

 

でもここで大大大大大問題に気付くと思います。

投資信託やETFはEPS(1株あたりの利益)をどうやって調べたらいいのか??

これについては、S&P500などのインデックスはEPSが算出されているので問題ないです!

インデックス以外の投資信託・ETFは判断のしようがありません。

 

判断できないので投資で失敗する人は、「直近の運用成績が良い商品」を買ってしまうんです…悲

こういう投資をしている人がどういう結末を迎えるかは書かなくてもわかると思います。

この側面から考えても投資信託への投資は全くオススメできません!

 

 

整理すると…

自然の摂理として「平均への回帰」が起こるということを知っていれば投資で失敗する確率はすごく減ると思います。

逆に言うと、「平均への回帰」という概念を全く持たない状態で投資すると、テスラとかアークイノベーションETFなどが大きく上がったあとに高値で買ってしまうという落とし穴に見事にキレイに落っこちてしまいます。

もっと言うと、「平均への回帰」という概念を知っていれば、仮に高値で買ってしまった後に、しばらく株価が上がらなかったとしても我慢しきれると思います。

「平均への回帰」が頭の中にない投資家は、我慢しきれずに途中で損切り、もしくは薄利で売却してしまう可能性が高いです。

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