ケインズの「美人投票」論とは

#62
こんにちは、チャーリーです!
この美人投票論は聞いたことがある人はいるかもしれないですけど、どういうことかを知らない人もいると思いますので書いていきます。
ケインズって誰??から書きます。
ケインズとは…
ジョン・メイナード・ケインズ(1883年~1946年)のことで経済学者として知られていますが、実は投資家としての実績もすごいんです。
投資実績としては母校のキングスカレッジ(ケンブリッジ大学)の事務長時代にカレッジの基金3万ポンドを株式運用で38万ポンドに増やしたなど…
このケインズが書いた「雇用・利子および貨幣の一般理論」の中に、タイトルにあるように「美人投票」論が書いてあります。
ちなみにこのケインズの投資の仕方は“心理的要素を重視”=短期投資します!
対極的に、バフェットは“企業の内在価値(本質的価値)”=長期投資を重視して投資します。
著:バートン・マルキール、訳:井手正介
この本を参考にして書いています。
ここからやっと本題に入ります。
美人投票って何??
美人投票とは…当時ロンドンの新聞で、定期的に「新聞紙上美人コンテスト」が行われていました。この美人コンテストは新聞に100人の女性の写真が載っていて、読者は6名の女性をピックアップして投票した催しです。
ここでのポイントは、最も投票が多かった女性に投票した人が多額の賞金をもらえるということです。
ここでよーく想像してみてください!
・多額の賞金をゲットするためには、自分が一番美人だと思う女性に投票するのがいいのか?
・それともみんなが美人だと思う女性を想像して、自分の考えは無視してみんなが美人だと思う女性に投票するのがいいのか?
賞金をゲットするためなら後者の方が確率が高いことがわかると思います。
この考え方を株式投資に応用するというのが美人投票論なんです。
企業価値は二の次で、みんなが買ってきそうな企業を先回りして投資をしていれば勝てる確率が上がるということです。
例えば株価が企業の本質価値の5倍の価格を付けていてその値段で買ったとしても、後から乗ってきた愚かな投資家に8倍の価格で売却すれば何の問題もない!
整理すると…
上記したようにケインズは“心理的要素を重視”して先回り投資で利益を上げてきた人です。短期投資の考え方はまさしくこのやり方だと思います!
ただバフェットが言っていますが、「ポーカーを始めて30分経っても誰がカモかわからない時は、自分自身がカモである」のように、心理的要素を重視して先回り投資をしているつもりでも自分自身がカモにならないように注意してください。
言うまでもなく、私は長期投資タイプなので“心理的要素を重視”する投資のやり方(短期売買)はこういうことですよという紹介で記事を書きました。