日銀がETF買付額を減らしている…

#373

こんにちは、チャーリーです!

半年くらい前の話ですが、2021年3月19日の日本銀行が開いた金融政策決定会合で、金融緩和策を修正を決定しました。

 

修正内容

今までは上場投資信託(ETF)の購入額を原則、年6兆円としてきた購入額の目安を撤廃しました。

 

3月19日からの日経平均株価の推移を見てみます。

    

ここ直近の上昇は、菅総理が自民党総裁選に出馬しないと表明して、政策期待から大きく上がっていますが、それまでは下落基調が続いていました。

 

 

次に日銀がETFを買い付けるようになった時期を時系列に書いていきます。

・2010年12月15日に日銀が初めてETF購入枠を設定した。

→ この時の購入枠は年1兆円。

・2013年3月に黒田東彦氏が日銀の総裁に就任。

・2014年10月末にETF購入枠を年1兆円→年3.3兆円に増額した。

・2016年7月29日にETF購入枠を年3.3兆円→年6兆円に増額。

・2020年3月16日にETF購入枠を年6兆円→年12兆円に増額。

・2021年3月19日にETF購入枠は年12兆円のまま、年間購入の目安だった6兆円という基準を撤廃。

※ 購入枠というのは、あくまで枠なので、購入額ではありません

 

 

今度は日銀がETFの購入枠を始めて設定した2010年12月15日からの日経平均の推移を見てみます。

この日経平均株価の推移を見たらわかると思いますが、日銀は株価が高くなればなるほど、ETFの購入枠を増やしていることがわかります。

 

ただ、あくまで購入枠なので、実際毎年いくら買っているのかを調べてみたいと思います。

ETFの購入額は日銀のホームぺージに掲載されています。

購入額はこちら

 

購入額を見ても、2020年までは日経平均株価が上がれば上がるほど、購入額を増やしていることがわかります。

また、2021年は急激に購入額が減っているのがわかります。

 

もっと厳密に言うと、冒頭に書いたように3月19日に金融緩和策を修正してからだと、3,105億円しか購入していません。

 

 

一概には言えないかもしれませんが、日銀がETFを購入することで「官製相場」を作り、株価が上がっていたと言えなくもないです。

なので日銀が今年に入ってから購入額を減らすと、株価が冴えない動きになったんだと思います。

日銀が購入しなくなった今、日経平均3万円という高値を誰が積極的に買いにいくんでしょうか…

当然私にはそんな勇気はありません。

 

 

最後に日銀が購入したETFの投資状況を載せて終わりにします。

 

15兆4444億円と過去最高に儲かっています!

 

 

整理すると…

日本は人口が減ってGDPもそんなに伸びているわけでもないのに、日経平均株価が上がった理由の1つに日銀によるETF購入があると思います。

理由の1つというよりも、もう少し広義に捉えると日銀の金融緩和の影響が大きく影響していると思います。

ただ、今回調べたように日銀は出口戦略を考えて、購入額を大きく減らしているので今後の株高は今までみたいに期待できないと思った方がいいです!

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