投資信託の平均保有期間はどれくらいなのか??

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こんにちは、チャーリーです!

ついこの前のブログ(キャシー・ウッドの懸念)を書いている時に、ふと思ったことがあります。

カリスマ投資家と言われているキャシー・ウッド氏が率いるアーク・インベストメント・マネジメントは5年~10年で破壊的イノベーションを起こす企業が指数関数的に成長軌道をたどっていくという見通しで投資しています。

→ 短くても5年間は投資しないと旨みが享受できないと考えているみたいです。

 

 

ここである疑問が浮かび上がりました。

「アークの投信に限らず、そもそも投資信託の平均保有期間はどれくらいなのか??」

もし仮に、平均保有期間が5年未満であれば、アーク社が考えている短くても5年に達することなく、イコール、運用利益を享受することなく(運用利益が少なく)売却しているということになってしまいます。

 

 

投信の平均保有期間については、金融庁が2021年6月30日に発表した「投資信託等の販売会社に関する定量データ分析結果」に載っていました。

以下の図はすべて「投資信託等の販売会社に関する定量データ分析結果」から抜粋しています。

「投資信託等の販売会社に関する定量データ分析結果」はこちら

 

投資信託の平均保有期間

    

ガビーン…悲

業態別だとどの金融機関も平均保有期間が5年までいっていません。

一番長くて主要銀行の3.8年です。

ネット証券にいたっては1.8年って…

 

そもそもなんで業態別によってこんなに平均保有期間が違うのかというと…

年齢別の投信保有顧客数の割合を見たら一目瞭然です。

 

ネット証券

若い人の割合が多いです。

保有期間が短い理由として考えられることは、若い人は情報があらゆるところから入ってくるし、いい意味でも悪い意味でも情報に対して敏感なので保有期間が短いんだと思います。

他の商品のいい情報が入ってきたら目移りをして切り替えてしまって、悪い情報には耐えきれず売却してしまうんだと思います。

 

証券会社

若い人の割合が少なく、高齢者の割合が多い。

 

銀行

証券会社ほどではないですが、高齢者の割合が多いです。

 

 

ここまでの話ならどの業態の金融機関で投信を買ったとしても平均だと5年間持ち切っている人が皆無なのでどうしようもない話で終わりますが、個社別に見ると平均保有期間が5年を超えている金融機関は存在します!

残念なのが、金融庁が作成したこの調査レポートは平均保有期間7年の金融機関の具体名が書かれていないので、どの金融機関かはわからないです。

 

このことから言えることは、各金融機関の営業方針によって保有期間にバラつきがあるということです。

でも今回のブログを書いていてわかったことは、ネット証券みたいに投資家自身が自分で売買の判断を下しても、対面の金融機関の営業員にアドバイスをもらったとしても、平均5年保有することはほぼ無理ということがわかりました。

 

アーク社は何のために運用しているのやら…

 

 

整理すると…

長期投資を実現することはすごいハードルが高いというを再認識しました。

無策のまま長期投資に挑戦すると、エベレスト級の高い壁が待ち構えていて、挫折する人が続出します。

長期投資を実現するための方法論は過去のブログでも何度か取り上げているので是非参考にしてみてください。

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