金利上昇で保険契約!?

#751

こんにちは、チャーリーです!

去年の11月に○○沿線飲み会という経営者が集う会に参加したときに、ある経営者が話していたことをふと思い出したので書いていきたいと思います。

 

それは株式投資のことではなく、保険ことです!

私がいろんな方に為替の見通しを聞かれて答えていたときに、その経営者の方がボソッと言いました。

「今はアメリカの金利が上がったことで、保険の予定利率も高くなっているのでチャンスだと思って契約したんです」と…

 

その時も気になったのですがその場は話を合わせて終わりました。

でもずっと気になっています。

 

気になっている内容は「為替」のことでも「保険内容」のことでもありません。

「保険の予定利率も高くなったので契約した」ということがすごく引っかかっているんです。

 

今回のブログでは「保険の予定利率」の考え方について書いていきたいと思います。

私も勉強する前は知りませんでしたし、たぶん9割くらいの人が勘違いしていると思うので注意喚起のために書きます。

 

 

予定利率とは何か

保険契約をする時に保険会社が契約者に対して約束している運用利回りのことです。

保険商品によって異なりますが、5年間固定の利率とか10年固定の利率とかになっていると思います。

 

保険会社が約束してくれている利回りのことだったら前述の「保険の予定利率も高くなったので契約した」ってことは良いことじゃないの??と思うと思います。

それだけ見たら良いことです。

 

ただ!!

「保険の予定利率」「銀行の預金金利」の違いって知っていますか??

わかりやすい銀行の預金金利から説明します。

 

仮に預金に100万円預けた時の預金金利が0.01%だとします。

その時の計算式は以下の通りです。

100万円×1.0001=1,000,100円

金利が100円付いて、100円増えました。

 

何当たり前のこと言ってんだよって思うのはここまでです。

「保険の予定利率」は違うんです!!

 

「予定利率」の場合

仮に100万円を一時金で払って保険契約をすると仮定します。

その時の「予定利率」は3%だとします。

 

冒頭で書いた経営者の方は「預金金利の0.01%」と「保険の予定利率3%」を比較して保険契約した方がお得と判断したんだと思います。

たしかに単純計算で300倍違います。

 

ただ、そうは問屋が卸さないのが金融業界なんです。

銀行預金は預金した100万円に対して金利が付きましたが、保険の場合は違います。

 

保険の場合は保険料100万円から人件費などの諸経費が引かれた後の金額で計算されます。

保険契約するときに○○年後に途中解約したらいくらで戻ってくるのかという表を見たことがあると思います。

※ 解約返戻金(かいやくへんれいきん)と言います。

 

解約返戻金で見ると元本以上になるのが5年後とか10年後っていうのを見たことがありませんか??

保険会社がよく言う「○○年契約を続けていたらドルベースでは損しなくなります」ってやつです。

 

そのことがまさしく諸経費が引かれた後の金額に対して「予定利率」が付いている証拠なんです。

何が言いたいかというと

「銀行の預金金利」と「保険の予定利率」を一緒のものだと考えるのはダメ!

「保険の予定利率」は諸経費が引かれた後の金額に対して付くものなので手放しに喜んだらダメ。

やっぱり保険機能と運用機能を混ぜた商品は不利になります。

保険でお金を増やそうと思ったらこういう落とし穴に落っこちるので、分けて考えるようにしてください。

保険でお金を増やそうと思わず、保険機能だけを重視しようと思ったら掛け捨て保険で十分だということです。

 

 

整理すると…

金融って奥が深いですよね(かなりマイルドに包んで表現しています)。

保険会社にしても証券会社、銀行の営業員に都合よくされないためにも知識は持っていた方が絶対いいです。

営業員から詳細な説明を受けられなかったときに言い返さなくても、そういうことを説明してくれない人とは契約しなければいいだけの話です。

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