キャシー・ウッドの懸念
#437
こんにちは、チャーリーです!
2020年にカリスマ投資家と持てはやされたアーク・インベストメント・マネジメントの創業者であるキャシー・ウッド氏がブルームバーグ・インテリジェンス(BI)が主催したインタビューであることを懸念していると語りました。
キャシー・ウッド氏が語った内容
「当社の顧客に対するわれわれの懸念は非常に大きい。彼ら(投資家)が底値で売ったり、高値で買ったりしていると思うと私は本当に残念だ」
「昨年の終わりから今年1-2月にかけての高値圏で私は『調整を迎えるだろう。それに幾分備えておこう』と呼び掛けていた」
と語りました。
なぜこのようなことを懸念しているかというと…
2021年に入ってからアーク・インベストメント・マネジメントの旗艦ファンドであるアーク・イノベーションETFのパフォーマンスが冴えないからです。
2021年に入ってからパフォーマンスが悪くなっているのが一目瞭然でわかります。
パフォーマンスが悪くなっているというか、2020年のパフォーマンスが良すぎてその反動で冴えないパフォーマンスになっているというのが正しいと思います。
しかも、1000歩譲って2021年に-14.09%のマイナス運用になっているだけなら我慢できる投資家はいるかもしれませんが、市場平均であるS&P500と比較したら我慢できなくなる投資家が多いと思います。
2021年に入ってからは明らかに市場平均であるS&P500の方がパフォーマンスがいいのがわかります。
具体的には
2021年1月4日~2021年11月26日
・アーク・イノベーションETF:124.69ドル~107.12ドル
騰落率:14.09%下落
・S&P500:3,700.65ドル~4,594.62ドル
騰落率:24.15%上昇
周りの人がみんな儲かっている状況で自分だけ損していたら、そりゃー我慢できずに売却する人が多くなるのが安易に想像できます。
今回はアークの運用が良いとか悪いとか、運用方針がどうとかの話ではなく、こういう状況だと長期投資が実現できる確率が極めて低くなるということが言いたいんです。
アーク社は5年間保有することをメドに銘柄を選定をしているみたいですが、肝心の投資家が5年間も我慢できなければ何の意味もありません。
このことから何が言えるのかというと…
いくらパフォーマンスが良くても乱高下が激しい商品・銘柄は下がったタイミングで我慢できず、長期保有できないということです。
もし、アーク・イノベーションETFみたいな乱高下が激しい商品に投資して、長期保有して利益を最大化しようと思ったら全体の投資金額に対する比率を小さくするしかないと思います。
それも長期投資を実現させる1つの方法だと思います。
自分の相場観を信じて短期売買したいも同じです!
全体の投資金額の20%くらいだったら乱高下しても、評価損が大きくなっても、自分だけ損していてもそんなに気にならずに投資が続けられると思います。
整理すると…
アーク・イノベーションETFの事例からも学べることが多いと思います。
キャシー・ウッド氏が言うようにパフォーマンスが悪い時に安値で売ることを避けるためにも、こういう乱高下が激しい商品の投資比率は低くすべきです。
それが長期投資につながって、結果的に利益を最大化できる方法だと思います。
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