iPhoneの地域別売上比率

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こんにちは、チャーリーです!
前回ブログ(2022年7-9月期: スマホの世界出荷台数)で世界の主要スマホメーカーを見てもアップルだけが2022年7月-9月期のスマホ出荷台数が伸びていると書きました。
まさにアップル一人勝ち状態になっています。
今回はアップルのiPhoneはどこの地域で売上高が伸びているのかを調べてみたいと思います。
※ 出荷台数ではなく、売上高です。
注意してほしいのは、今回のブログで作成している表はすべてiPhone単体の売上高ではなく、アップルのすべての製品の売上高が地域別に表示してあります。
ただアップルは売上高の約50%をiPhoneが占めているのでほぼ同義語だと思ってもいいと思いますが…
そのことを踏まえた上で、まずは2022年7月-9月期の地域別の売上高を見ていきます。
これだけ見ても比較するものがないとどうなっているのかがわからないので、前年同期比と比較してみます。
2022年7-9月と2021年7-9月の比較
昨年の7-9月と比べると、「日本だけ」売上高が減少していることがわかります。
しかも、2021年7-9月は「その他のアジア太平洋地域」より売上高が多かったですが、2022年7-9月は日本が一番売上高が少ない地域になってしまっています。
このアップルが公表しているデータを見る限り、日本がアップルの業績の足を引っ張っている状態です。
もう少しデータを遡って調べてみたいと思います。
パッと見でも日本はほとんど伸びていないのがわかります。
2018年7-9月からの伸び率を計算してみます。
・アメリカ:44.66%増加
・ヨーロッパ:48.19%増加
・中国圏:35.57%増加
・日本:10.44%増加
・その他のアジア太平洋地域:85.85%増加
実際計算すると印象が変わってきます。
日本が一番伸びていないのは横に置いておいて、その他のアジア太平洋地域が85.85%も伸びています。
これはすごく良い兆候です!
アップルが弱い地域は新興国です!
それは所得水準が大きく関わっています。
アップルの主力商品であるiPhoneはハイエンドの高級スマホです。
他のスマホメーカーみたいには廉価版のスマホに全く力を入れていません。
今回発売されたiPhone14を見ればよくわかります。
iPhone14シリーズの中で販売の優劣がハッキリしています。
・売れ行きが良くない
iPhone14:799ドル
iPhone14Plus:899ドル
・売れ行きが好調
iPhone 14 Pro:999ドル
iPhone 14 Pro Max:1,099ドル
値段が高ければ高いほど(スペックが高ければ高いほど)売れているんです。
一番安いiPhone14でさえ799ドルするので所得がある程度高くないと買えないです。
それにも関わらず、新興国での売上高が2018年から85.85%も増えているのですごく良い兆候なんです。
逆にいうと、日本は所得が伸びていないので世界の他の地域と比べて伸び率が著しく鈍いんです。
整理すると…
地域別の売上高を調べてみると、日本のことはビックリすることではなかったですが、その他のアジア太平洋地域が一番伸びていることはビックリしました。
今はインドなどの国ではiPhoneはあんまり売れてないですが、インドなどの国で売上高が伸びてくるとアップルの業績が当たり前ですが右肩上がりのペースが早くなります。
今後もその他のアジア太平洋地域での売上に注目していきたいと思います。