ついに訴えられた! どうなるグーグル…
#98
2020年10月20日にグーグルが米司法省から反トラスト法(独占禁止法)で提訴されました。IT大手で独占禁止法で訴訟になったのは1998年にマイクロソフトが提訴された以来、22年ぶりのことです。
ちなみにマイクロソフトが最終的に和解するまで6年かかっています。
訴訟のポイント
・グーグルは米国でモバイル機器を通じたネット検索の約95%を占めている。
・グーグルは自社の検索サービスがスマホなどが出荷される際の初期設定となるようにアップルと契約を結び年間最大120億ドル(約1兆2600億円)を支払っている。
・検索サービスでの独占的な地位を通じて集めた利用者の情報を広告事業でも使用し、アメリカで年間400億ドル(約4兆2000億円)の収益につなげている。
イメージ(アップル以外のスマホメーカーの例)
言われてみたらたしかにってなりそうですが…
提訴に対してグーグルは「提訴には重大な欠陥がある」として反論しています。
グーグルの主な発言
・「人々がグーグルを使用するのは強制されたり、代替手段が見つからなかったりするためではなく、自らグーグルのサービスを選択したからだ」
・「最高の検索結果を提供することが我々の成功の基盤であり、そうでなければユーザーはすぐさま容易にライバルに乗り換えることができる」
・競争上の懸念に関して「価格が無料もしくは下落し、製品が常に改善される競争の激しい多くの分野」で運用していると説明しています。
※ 色付けや太文字は私がわかりやすくするために強調しているだけです。
整理すると…
私は法律の専門家ではありませんが、グーグルの主張のように検索エンジンは他の検索エンジンを使えるにも関わらず、消費者が自らグーグルの検索エンジンを選んでいることは間違いないです。
ただ今回の提訴がグーグルの足を引っ張ることも間違いないと思います。22年前のマイクロソフトが提訴された時も和解までに6年かかっていますし、マイクロソフトが言うには「提訴に時間を費やしたことでパソコンからスマホへの切り替えに乗り遅れた」と言っています。
過去のマイクロソフトのように今回の訴訟がグーグルの成長の足を引っ張ることは十分考えられるので注意してい経過を見ていきたいと思います。