2021年度 本決算発表:アマゾン

#492
こんにちは、チャーリーです!
2022年2月3日にアマゾンが2021年度本決算を発表したので調べてみたいと思います。
アマゾンはすでに売却しましたが、自分の投資判断は正しかったのかを検証するために気になります。
ちなみにアマゾンは決算発表を受けて前日比13.54%上昇しました。
まずは株価推移から見ていきます。
2020年9月あたりからザっとで言うと横ばいが続いています。
さっそく業績を調べてみたいと思います。
以下の表はすべてアマゾンの年次報告書から数字を抜粋して作成しています。
年次報告書はこちら
売上高
純利益
これだけだとメタ(旧フェイスブック)同様、よくわからないので四半期ごとの業績も調べてみます。
四半期ごとの売上高
四半期ごとの純利益
アマゾンが出資していた電気自動車メーカーのリビアンが2021年11月10日に新規上場したので、その恩恵で営業外利益で118億ドル(約1兆2980億円)も利益がかさ上げされました。
リビアンの上場から得られた営業外利益を除いて考えると、2021年10月-12月は2,523億ドルの利益しか上げていないことになります。
それだと当然、前年同月比65.06%減益となります。
次に事業別の売上高の内訳を見てみます。
※ 北アメリカとインターナショナルは、ネット通販・広告事業・サブスクリプションも入っています。
売上高はどの事業でも伸びていることがわかります。
事業別の営業利益
営業利益で見るとかなりひどい状況ということがわかります。
上記の電気自動車メーカーのリビアンの上場から得られた営業外利益がなかったらこんな状態でした。
AWS以外は伸びていなかったです。
ただ、その収益を改善するためにアマゾンプライムの値上げを発表したあたりはさすが!と思いました。
プライム会員の年会費:119ドル→139ドル
月額会費:12.99ドル→14.99ドル
最後にキャッシュフローを調べて終わりにします。
設備投資額が610億5300万ドル(約6兆7158億円)もかかってしまっているので、フリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)がマイナス147億2600百万ドル(約1兆6198億円)になってしまっています。
良くないのは、2020年度から設備投資額が急増していることです。
追記
昨日のメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)の記事の中にキャッシュフローを書くのを忘れていたので、付け加えました。
気になる人は見てください。
(2021年度 本決算発表:メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)
整理すると…
正直な感想で言うと、13.54%も上がるほどの決算内容か??と疑問に思ってしまいます。
リビアンの上場がなかったら悲惨な決算になっていました。
ただ、そんなことはちょっと調べられば誰でもわかることなので、私には見えていない何かいい部分があるんだと思います。
でも、これこそ株価だけを見て振り回されているだけかもしれません。
短期的には投資家の感情で株価は上にも下にも大きく動きます。それが顕著に出たのがアマゾンとメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)の決算だったんじゃないかと。
少し長い目で見ると、最終的には株価と業績は連動するので、アマゾンとフェイスブックの動きは今後も注目していきたいです。