2020年度 決算発表:アマゾンドットコム
#183
こんにちは、チャーリーです!
2021年2月2日、私の保有銘柄であるアマゾンドットコムの決算発表がありました。
昨日のブログ(2021.01.29 資産公開)でも書きましたが、アマゾンは反トラスト法の訴訟リスクがあることと、コロナ流行後に急激に株価が上昇したことで半年近くアマゾンの株価は横ばいが続いています。
2020年1月からの株価の推移を見てみてください。
アマゾンの今の株価水準は割高なのか?を知りたかったので決算発表が待ち遠しかったです。
さっそく調べていきたいと思います。
以下の表は全て年次報告書と四半期報告書から数字を拾って作成しています。
年次報告書と四半期報告書はこちら
比較できるように過去5年分を一緒に載せています。
売上
営業利益・純利益
キャッシュフロー
コロナ対策費用がかさんだので、フリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)が少なくなっています。
あと、今回の決算発表の時に創業者であるジェフベソスCEOがCEO(最高経営責任者)を退任して、会長職に就任することを発表しました。
後任のCEOはアマゾンのクラウド事業を担っているAWS(アマゾンウェブサービス)のCEOを務めていたアンディ・ジャシー氏が就任します。
このことから見ても今後、AWSが同社にとっていかに重要な事業かがわかります。
ちなみに2020年度に新たにAWSの顧客になったリストは以下の通りです。
金融分野
JPモルガンチェース、イタウウニバンコ(ブラジル最大手の銀行)、スタンダードチャータード銀行、トーマスロイター
メディア・ハイテク分野
バイアコムCBC、アーム、ツイッター、メルカドリブレ(ラテンアメリカ最大のeコマース)、ザランド(ヨーロッパ最大のeコマース)、ブラックベリー
航空分野
スターアライアンス(世界最大の航空連合)、ブームテクノロジー
電気分野
シーメンスの電力事業
上記した会社は2020年度に新しくAWSの顧客になった企業です。
アメリカだけに限らず、世界各国の幅広い分野の企業が顧客になっているのがわかると思います。
民間企業はもちろんのこと、6,500を超えるアメリカの政府機関が既にAWSの顧客になっています。あのペンタゴン(米国国防省)もです!AWSのセキュリティを信頼している証拠。
また、以下の2つのグラフを見るとアマゾンにおけるAWS重要さがよりわかります。
まずは2020年12月末時点での売上構成比率
売上構成比率を見るとAWSは全体のたった12%しか占めていませんが、営業利益の構成比率を見ると見方が変わります。
営業利益の構成比率
営業利益で見ると59.09%もAWSが占めているので、アマゾンにとってAWSがどれだけ重要かがわかると思います。
ちなみにアマゾンのネットショッピング部門もないがしろにしてはいけません!
過去ブログ(アマゾンのEコマース事業は今後も伸びるのか??)を見ていただければ、まだまだ伸びしろしかないということがわかります。
整理すると…
アマゾンの決算はハッキリ言って絶好調!でした。利益も市場予想を上回っているし、文句の付け所がないくらいです。
AWSも調べるまで営業利益の構成比率で59.09%も占めているなんて知らなかったです。
あえて言うと、2020年度のEPS(1株あたりの利益)が41.83ドルなので、PERはまだ80倍と高いです。アマゾンの過去のPERと比べると80倍でも低水準ですが、他のGAFAと比べるとかなり高いのがちょっと気になります。
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