「アマゾン VS ビザ」 休戦

#478

こんにちは、チャーリーです!

アマゾンとビザが対立していることを覚えていますか??

2021年11月17日にアマゾンがイギリスでのサービスに対してビザのクレジットカードの取り扱いを終了すると発表しました。

 

この発表の背景を簡潔に振り返ってみます。

・EUは独自ルールでカード決済手数料の上限を設けている。

・イギリスがEUを離脱したことによって、EU独自ルールのカード決済手数料の上限の適用を受けられなくなった。

・EU独自ルールに従う必要がなくなったので、ビザがイギリスでの決済手数料を引き上げた。

・決済手数料が高いという理由でアマゾンがイギリスでのビザのクレジットカードを取り扱いを終了すると発表。

→ イギリスの顧客に対して2022年1月19日以降はビザのクレジットカードが利用停止になることを告知した。

 

簡単に言うと上記のような経緯です。

ビザのクレジットカードが利用停止になる1月19日に迫っていましたが、アマゾンはイギリスの顧客に対してビザのクレジットカード利用停止方針を撤回することを告知しました。

 

ただ、撤回したといっても何も解決はしていません。

アマゾンの顧客へのメールでは「引き続きビザカードを利用できるようにするための解決策についてビザと緊密に取り組んでいく」と書いてあるだけです。

両社で解決策を模索している間はビザカードが利用できるようにするといった内容なんです。

 

なので、ビザが折れたのか、アマゾンが折れたのかは全くわかりません!

両社の言い分を整理してみます。

アマゾン:「決済手数料が高い」

ビザ:「アマゾンは消費者の選択肢を制限している。消費者の選択肢が制限されて得をする人はいない」

 

たしかに消費者からすると選択肢が減ることはすごく嫌です!

例えば

ある日突然、Gmailが使えなくなったらどうしますか??

ある日突然、PayPayが使えなくなったらどうしますか??

ある日突然、Suicaが使えなくなったらどうしますか??

この例に共通していることは使えなくなっても他社が代替サービスを提供していることです。

ビザが利用停止になったことと全く同じです。

日本だとマスターカードやJCBを使えばいいだけの話ですが、ビザが使えなくなるのは不便になることは間違いないです。

楽天がすべてのクレジットカードが利用できたら顧客が楽天に流れる可能性だってあります。

 

ビザが強気になれる理由は世界の決済ネットワークの60%のシェアを握っているからです。

簡単に言うと、世界中ほとんどの場所でビザが使えるということです。

 

 

そもそもアマゾンのイギリスでの売上高って多いの?少ないの?って疑問に思っている人がいると思います。

そのことに関しては今は公表されていないのでわからないんです。

ただ、アマゾンは2018年まではイギリスでの売上高を公表していました。

具体的な売上高

アメリカ:160,146百万ドル(68.8%)

ドイツ:19,881百万ドル(8.5%)

イギリス:14,524百万ドル(6.2%)

日本:13,829百万ドル(5.9%)

その他:24,507百万ドル(10.5%)

アマゾンにとってはイギリスは大きな売上高を占めているわけではないんです。

 

 

整理すると…

この茶番劇はなんだったのか…って思ってしまうのは私だけですかね??

最終的にはどっちが譲歩するのかは全くわかりませんが、両社にとって最悪のケースは避けられると思います。

やっぱりニュースで一喜一憂するのは得策ではないということが改めてわかりました。

100%私の想像ですけど、2021年11月にビザ利用停止のニュースが流れてきたときに、慌ててビザ株を売却した人もそこそこいると思います。

もったいない…

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