どうなる!? アマゾン VS ビザ
#434
こんにちは、チャーリーです!
2021年11月17日にアマゾンがイギリスでのサービスに対してビザのクレジットカードの取り扱いを終了すると発表しました。
イギリスの顧客に対し、2022年1月19日にビザでの支払いを停止すると告知しました。
このニュースを受けて、株価が11月22日時点で195.58ドルまで下落しました。
このニュースが出る前と比べると9.1%も下落しました。
このニュースは個人的にも気になりますが、問い合わせも多いので調べていきたいと思います。
このニュースの最大のポイントは「イギリスのEU離脱」です!
EUに加盟している時は、EU独自のルールでカード決済手数料の上限が決められていました。
イギリスがEUを離脱したことによって、カード決済手数料の上限が無くなってしまったので、ビザが決済手数料を引き上げたことで今回の問題が勃発しました。
※ ちなみにマスターカードも同様の理由から決済手数料を引き上げています。
ビザだけ排除される理由は全くないので、ただの手数料引き下げの交渉手段の1つと考えられます。
上記のことからアマゾンがイギリスの顧客に対してビザの取り扱いを中止したことが、他のヨーロッパ諸国に波及することは基本的に考えられないです。
しかも、ビザが小売業者から取り扱いを中止されたことは過去にも何度もあります。
一例を挙げると
2016年、カナダのウォルマートがビザの手数料が高いという理由に取り扱いを停止しました。
→ 半年後に和解しています。
個人的にはこの問題ってアップルのApp Store(アップストア)やグーグルのGoogle Play(グーグルプレイ)の手数料が高い、且つ他のシステムからアプリをダウンロードできないようにしていると批判されていることと似ていると思います。
※ 課金された金額の30%をアップル、グーグルが徴収しています。
アップルのティム・クックCEOはこのことについてどう言っているかというと…
「私たちからすれば、自動車メーカーが “エアバックやシートベルトを付けるな” と言っているようなものです。そんなことをするのは、あまりにもリスクが高すぎる。だからこそ、セキュリティとプライバシーを最大限に確保しなければiPhoneとは言えない」
「それが(手数料や他の場所からアプリをダウンロードすることが)重要なら、Android端末を購入するべきです」とまで言っています。
わかりづらいと思いますが、ティム・クックCEOからすると、他のシステムから好きなアプリをダウンロードできるようにして、課金が自由にできるようになると悪徳業者にダマされて詐欺に遭ってしまう可能性がありますよ。
アップルがそういう業者を水際で排除してセキュリティとプライバシーを確保しているからこそ、安心してアプリが利用できているんですよ。
そのために必要な処置を取っていると…
ビザの決済手数料に関することは、このアップルのティム・クックCEOの考えと似ていると思うのは私だけですかね??
ビザは世界中に決済ネットワークを張り巡らせています。世界シェアは60%近くあります。
世界シェアが60%もあるので、ビザカードを持っていると世界中で買い物が円滑にできるんです。
顧客の利便性を維持・向上させていくために必要な費用なんです。
※ かなりビザ寄りの意見を書いているのは承知していますが…汗
どっちにしてもマスターカードもイギリスでのカード決済手数料を引き上げたことを考えると、ビザだけ排除されるのはおかしいです。
ビザだけ排除されるのがおかしいからこそ、マスタードの株価も下がっているんだと思います!
本来ならビザだけ排除されたら、マスターカードの株価は上がってもいいと思いますが…
今回の排除によって顧客の利便性が損なわれていることを考えると、過去のウォルマートみたいに落としどころを探って、和解する可能性があると思います。
ちなみに余談ですが、Apple Pay(アップルペイ)で使われるアップルカードも最初ビザを排除して採用されませんでしたが、今はビザも登録できるようになっています。
整理すると…
今回のアマゾンによるイギリスでのビザ排除は、イギリスがEU離脱したことによるものなので、他のヨーロッパ諸国に波及はしないと考えられます。
良くないニュースであることは間違いないですが、過度に悲観的にならなくてもいいニュースだとも思います。