投資で損する人っているんですか??
#960
こんにちは、チャーリーです!
経営者交流会のゴルフコンペに参加した時に言われたことがあります。
「投資で損する人っているんですか??」
その方はつみたてNISAでオルカンに投資しているみたいでした。
この質問に対して「原理原則を最後まで守ることができて、長期投資ができれば投資で損する人はいないと思います」と答えました。
新NISAが始まるタイミングで金融庁が掲げている「長期・積立・分散」の合言葉を各メディアが報じてくれたおかげで儲かっている人が多いんだと思います。
私がこの仕事をしていなくて、今年から初めて投資を始めていたら同じ感想を持っていたはずです。
その方には「ブレずに今のやり方を続けてください」とお伝えしました。
今回のブログでは投資で失敗してほしくないので、注意喚起のために書きたいことがあります。
たしかに上記の方がいうようにオルカンは上がっています。
ただ、注意が必要なことがあります。
それは
「円安で基準価格が上がっていることを忘れてはいないですか??」
ということです。
まずはオルカンのベンチマークになっているMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスの推移を見てください。
着実に上がっていることがわかります。
今度はMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスとオルカンを比較してみます。
これは為替の影響があるのかないのかの差です。
2019年から見るとかなり差があります。
最後に円安が始まった2022年からの比較を見てみます。
2022年からオルカン(赤色)に投資していたら53.91%も上昇しています。
でも、もし円安になっていなかったら2年半で6.17%しか上がっていないことになります。
オルカンに投資している人は今は円安になっているので為替はまったく気にならないかもしれませんが、万が一為替が逆流して円高になったら一気に運用パフォーマンスは落ち込んでしまいます。
といってもオルカンも為替のことは関係なく、長期で持っていたら上がると思っていますが。
でも今は円安で基準価格、評価損益が大きくプラスになっているという事実を知らなければ円高になった時の基準価格の下落で嫌になって長期投資が実現できなくなります。
なので注意喚起のために書きました。
このことはオルカンだけに言える話ではありません。
ほぼ全ての投資商品に対して言えます。
日本株にだって同じことが言えます。
円高になったら企業業績はどうなりますか??
円安の恩恵を受けている企業なら円高になると確実に逆風がビュンビュン吹くことになります。
整理すると…
評価益を見て喜ぶのは一向に構いませんが、なんでそんなに評価益になっているのかを知ることはすごく重要だと思います。
今の相場がこのまま続くと考えたいかもしれませんが、世の中そんなに甘くありません。
ローマ帝国、オスマン帝国、平家の時代、江戸時代など当時の人はこれが未来永劫続くと考えていたはずです。
冷静になって、投資先の実力を知ることが長期投資を実現するために大事なことだと思います。