航空各社は最悪期を脱したのか??

#254

こんにちは、チャーリーです!

コロナウイルスが世界的に流行して1年3ヵ月くらい経ちます。日本は遅々としてワクチン接種が進みませんが、アメリカは世界で見てもワクチン接種が進んでいる国の1つです。

 

ワクチンの接種状況がNHKのwebサイトに載っているので見てください。

人口に占める接種割合です。

2021年4月25日現在

引用:NHK(2021年4月25日現在)

 

このようにアメリカはワクチン接種が進んでいるので経済活動が徐々に再開してきています。

そこで今回は、コロナウイルスで大打撃を受けた航空業界を調べてみたいと思います。

 

 

ちなみに2021年4月24日の日経新聞には「米航空3社、最悪期脱す」という記事が載っていました。

 

引用:日本経済新聞(2021年4月24日土曜日朝刊7面)

※ この米航空3社とは、アメリカン航空、ユナイテッド航空、デルタ航空のことです。

 

この日経新聞の同じ記事に載っているグラフを見ると大手3社は最悪期は脱してはいますが、依然として赤字は続いています。

引用:日本経済新聞(2021年4月24日土曜日朝刊7面)

 

ここで気になるのは、だいぶ前のブログで紹介した「サウスウエスト航空」はどうなっているのか??です。

そこでサウスウエスト航空の業績を調べてみました。

以下の表はすべてサウスウエスト航空の四半期報告書から数字を拾って作成しています。

サウスウエスト航空の四半期報告書はこちら

 

営業利益・純利益

 

なんと!!

黒字転換しています!

 

大手3社との比較をしてみます。

こうやって比較すると、サウスウエスト航空の経営内容がいいのが一目でわかります!

サウスウエスト航空だけ黒字転換している理由を私の個人的な想像で言うと、「国内路線に特化しているから」だと思います。

サウスウエスト航空は、他社が真剣に力を入れていない儲からない短距離路線(飛行時間1時間圏内)に特化していて、長距離飛行は得意とはしていません。

 

サウスウエスト航空はこの儲からない短距離路線でしっかり利益を出せる体質を築いているので、過去を何十年もさかのぼっても他の航空会社と比べて経営状況は極めて良好です!

アメリカ国内はワクチン接種が進んできているので国内リゾート地への旅行が回復してきているみたいです。サウスウエスト航空は5月はますます回復してきて前年比でみると127%アップすると予想しています。

 

 

ここですごいことに気付いてしまいました!

四半期報告書を再度見ていると、純粋に航空需要が回復したので黒字転換したのではありませんでした…汗

何かというと…

「給与支援プログラム(PSP)」によって、政府から支援金が支給されているので黒字転換していました。

 

もし「給与支援プログラム(PSP)」がなければ、1,015百万ドルの純損失になると四半期報告書に書いてありました。

まぁでも大手3社も「給与支援プログラム(PSP)」を加味した上でも、最終赤字だったってことを考えるとサウスウエスト航空のすごさがわかると思います!

 

 

整理すると…

アメリカはワクチン接種が進んでいる結果、いろんな経済活動が元通りになりつつあります。ということは、日本は今3回目の緊急事態宣言中ですが、ワクチン接種をもっと迅速に進めていった方がような気がします。

投資のことでいうと、今回調べて感じたことは、「堀が深い企業は、そうじゃない企業と比べて回復が早い」ということです!やっぱり堀が深い企業は競争優位性が高いのでこういう結果になりやすいんだと思います。

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