AI(人工知能)ならこの相場をうまく切り抜けているはず…
#519
こんにちは、チャーリーです!
投資のことを考えていると、ふと気になったことがあります。
それは「AI(人工知能)ならこの軟調な相場をうまく切り抜けているのでは??」と思ったんです。
※ ちなみにまだ運用状況を調べる前です。
ちょっと控え目に言っても、“そんなに損してないはず”とは思います…思いたいです。
みなさんはどう思いますか??
AIならこの相場に即座に対応してリスクをうまく回避しているのでは??って思わないですか?
もっと言うと、「そのためのAI運用でしょ?」って私なら思います。
今回検証するのは「AI Powered Equity ETF(AIEQ)」です。
このETFはAI(人工知能)が運用する世界初のアクティブ運用型ETFなんです。
※ 2017年10月17日から運用が開始しています。
運用成績を見る前に、このETFがどんなETFなのかを簡単に紹介します。
このETFを運用しているetfmg社のホームぺージに書いてあることを抜粋したものです。
・IBMのWatson(ワトソン)を利用して、24時間体制で働く1000人のリサーチアナリスト、トレーダー、分析のチームに匹敵する人工知能を活用したETF。
・AIEQは6000以上の米国企業の「財務諸表」、「ニュース・情報」、「管理」、「マクロモデル」の4つを基礎にAIがディープラーニング(深層学習)を行い銘柄を決めます。
AI Powered Equity ETF(AIEQ)の投資状況
2022年3月12日時点
正直3社しか聞いたことがないです…
それではさっそくAI Powered Equity ETF(AIEQ)の株価推移を見てみたいと思います。
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2020年からの比較だとS&P500(市場平均)の方が上昇率が高いです。
2022年に入るまでは青色のAI Powered Equity ETF(AIEQ)の方がパフォーマンスが良かったのに、2022年に入ってから市場全体が下落してくるとAI Powered Equity ETF(AIEQ)は大きく下がっています。
年初からの比較
2022年1月3日~2022年3月11日
・AI Powered Equity ETF(AIEQ)
41.28ドル→ 34.31ドル
下落率:16.88%下落
・S&P500
4,796.56ドル→ 4,204.31ドル
下落率:12.34%下落
ロシアがウクライナに侵攻してからの下落率を比較
2022年2月24日~2022年3月11日
・AI Powered Equity ETF(AIEQ)
35.69ドル→ 34.31ドル
下落率:3.86%下落
・S&P500
4,288.70ドル→ 4,204.31ドル
下落率:1.96%下落
話が違うじゃーん!!
AIっていろんな情報を瞬時に判断できるからこそ、他の投資家を出し抜くことができるって思ってたのに…泣
そう思った人が多いんじゃないですか?
そもそも、なぜこんな結果になるんでしょうか??
ハッキリとした答えは持ち合わせてないですが、他人を出し抜く投資行動は再現性が乏しいということだと思います。
なぜこういう結果になったのかは正直わかりませんが、こういう事実・実績を知っている人は、これからは「AIが運用したら大丈夫!」とか「自動売買で儲ける」などの謳い文句にダマされることはなくなると思います。
整理すると…
AIが運用しようが、昨日のブログで書いたように世界一の運用会社が運用しようが、他人を出し抜く投資や奇をてらった投資は再現性に乏しいということがわかる事例でした。
再現性を求めるんなら、失敗する確率を減らしたいんなら競争優位性が高い企業を長期保有するのが一番です!
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