アクティブ運用の復権を狙う!!
#359
こんにちは、チャーリーです!
ここ数年間で運用の世界は大きく変わりました。
インターネットで世界中の情報がすぐ入手できるようになったおかげで、意識が高い個人投資を中心に投資に対する考え方が変わりました。
具体的には、「インデックス投資が主流になりつつある」ことだと思います。
今までの投資の世界では、投資のことが詳しくない個人投資家は運用のプロが運用している投資信託(アクティブファンド)に投資しておけば安心!という考えが一般的でした。
安心までいかなくても、運用のプロが良しなにしてくれると思っていました。
投資信託じゃなくても、情報をたくさん持っていると思われる証券マンが教えてくれることを信じるしかない状況でした。
→ アクティブファンドとは、ベンチマーク(市場平均)を上回る運用を目指す投資信託のこと。
それが世界中の投資に対する研究データが簡単に入手できるようになったことで、今までの常識が非常識だったことに気付き始めたんです。
それが、運用のプロが運用している投資信託(アクティブファンド)は、市場平均(S&P500)よりも運用成果が劣っていることに気付いたことです。
ネットで調べればすぐわかると思いますが、今となってはほぼ一般常識化しています。
その結果、年々アクティブファンド離れが加速してきています。
運用業界からしたらこの悪い流れを断ち切るべく、運用業界が改革に踏み切り始めました。
アクティブ運用復権のために行っていること
「ファンドマネジャー(運用担当者)の報酬体系の見直し」です!
私はこの時点で「なーにやっちゃってんの」という気持ちですが、運用業界の言い分は以下の通りです。
・「成績が振るわない運用担当者には退出してもらうルールを明確にした」
by三井住友DSアセットマネジメント
・「運用成績によって賞与を増減させる」
by三菱UFJ信託銀行
・「他社との対比などで具体的に運用成績を図る手法を導入した」
By三菱UFJ国際投信
・「数人の運用チームを組んで、その成果を賞与に反映させる制度の導入を検討」
By大和アセットマネジメント
※ 上記した運用会社の取り組みは2021年8月26日の日本経済新聞朝刊8面に誇らしげに書いてありました。
なんで私が報酬体系の見直しに疑問を感じているかというと…
「短期間で成果を出す必要が出てくるから」です!
運用成績が賞与に反映するということは、早くて半年、遅くても1年の間に運用成果を出さないといけなくなります。
ましてや、三井住友DSアセットマネジメントみたいに運用成績が悪かったらクビになるんだったら尚更です。
半年・1年間で成果を出そうと思ったら、みなさんだとどうしますか??
おそらく短期売買を繰り返す人が多いと思います。
極論を言うと、クビがかかっている状況で半年・1年の間、買った株を全く動かさず持ち続けられる人がいると思いますか??
隣りに座っている人が、運良く短期売買で成功して、多額の賞与をもらって豪遊しているのを見ても慌てず半年・1年の間、買った株を全く動かさずに持ち続けられる人がいると思いますか??
どれだけ善意1000%で想像してもこういう状況下で長期投資が実践できる運用担当者は皆無だと思います。
復権を狙うどころか、泥沼にハマっていっていると思うのは私だけですかね??
整理すると…
報酬体系の見直しという方向転換を図れば図るほど、アクティブファンドの運用成績はどんどん悪くなっていくと思います。
復権を狙うんだったら自分のお金を運用する以外には方法はないと思います。
それも少しだけじゃなく、お客さんと同じように自分の金融資産の大半を自分が担当しているファンドにつぎ込まないと変わらないと思います。
それか自分の退職金の原資となるお金を自分が運用しているファンドで運用するか。
「顧客との利害関係を一致させ、長期的なパフォーマンスを上げる」とはこういうことだと思います。
決して報酬体系を見直すことではないはずです!
早く気付いてくれーーー