2024年 1月-3月期 決算発表:アップル
#935
こんにちは、チャーリーです!
私も投資している&オススメ銘柄の1つであるアップルが2024年5月2日に2024年度第2四半期の決算発表を行いました。
ちょっと前にもブログで触れましたが、アップルはここ最近いいニュースがまったくと言ってほどありませんでした。
ネガティブなニュースが目に付くというレベルではなく、本当にネガティブなニュースしかありませんでした。
ここ最近のネガティブニュースは2024年1月-3月で中国における高級スマホのシェアがファーウェイに奪われて売上高が前年比で19.1%減少したというのが出ていました。
当然シェアも大きく落ち込みました。
そのアップルが決算発表を行いました。
な、な、なんと…
決算発表を行った後の時間外取引がすごいことになっているんです。
赤○で囲っているところが時間外取引の株価です。
このブログを書いている時点では、引け値よりも6.23%上昇しています。
いったい何があったんでしょうか??
一言でいうと
「アップルのお家芸が本領発揮した!」
だと思います。
業績を調べる前にいつも通りまずは株価推移から見てみます。
2022年年初の株価を下回っています。
もうちょっとで2年半もの間、株価が上がっていないことになります。
こういう全く株価が上がらない期間も保有し続けるのが我慢できない人も中にはいるかもしれません。
それでは決算内容を調べていきたいと思います。
以下の表はすべてアップルの四半期報告書から数字を抜粋して作成しています。
四半期報告書はこちら
純利益
過去の1月-3月期と比較すると2021年とどっこいどっこいです。
次はEPS(1株あたりの利益)
純利益は2021年と比較するとどっこいどっこいでしたが、EPSは9.3%伸びています。
第2四半期累計でも見てみます。
純利益
EPS(1株あたりの利益)
2021年よりも20.5%伸びています。
なんで純利益が伸びていないのにEPS(1株あたりの利益)が伸びているのかというと…
これこそがアップルのお家芸「自社株買い」の効果です。
ドミノ・ピザの決算内容を書いた時も同じことを書きましたが、「自社株買い」を行うとEPSが上昇する理由はEPSを求める計算式を見れば一目瞭然です!
自社株買いを行うことで分母である「発行済み株式数」が減るので、純利益が横ばいであってもEPSは上昇します。
どれくらい自社株買いをしたかというと…
2024年1月-3月のたった3ヵ月間で235億ドルも自社株買いを実施しています。
1ドル=150円で計算すると、3兆5,250億円になります。
これがどれだけすごい規模なのかわかりづらいと思います。
日本企業で上場している企業は3,938社あります。
この3,938社が2023年4月~2024年3月までの1年間で行った自社株買いの合計金額と比べてみます。
自社株買いの金額
3,938社合計:10兆650億円(1年間累計)
アップル:3兆5,250億円(3ヵ月間)
アップルも同じ期間の1年間で計算すると、「825億ドル(約12兆3,750億円)」になります。
アップル社1社だけで日本企業の3,938社の合計額を超えているんです。
しかもまだ話は終わりません。
アップルは取締役会で1,100億ドル自社株買いすることを承認しました。
上記と同じように1ドル=150円で計算すると、今後1年間で16兆5,000億円分の自社株買いを行う予定です。
アップル史上最大の自社株買いの規模です!
ますますEPS(1株あたりの利益)が上昇しやすくなります。
今後が本当に楽しみです。
整理すると…
アップルの決算は自社株買いの意味、純利益ではなくEPSと株価が連動するというのを知っていないと冴えない業績に見えてしまいます。
しかもネガティブなニュースばかり出て、株価も2年半近く上がっていないとなるとアップル株を売却する人が多そうですが、焦らず持ち切りましょう。
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