2023年 1月-3月期 決算発表:アップル

#822
こんにちは、チャーリーです!
2023年5月4日にアップルが2023年第2四半期の決算発表を行いました。
アップルは私自身も投資していますし、私のオススメ銘柄の1つです。
決算発表からだいぶ経ってしまったので知っていると思いますが、アップルは決算発表後に株価が上がりました。
2023年5月5日
前日比:+4.69%上昇
業績を調べてみる前に株価推移から見てみます。
もうちょっとで過去最高値を更新しそうな水準まで戻ってきています。
それでは決算発表の内容を調べていきます。
以下の表はすべてアップルの四半期報告書から数字を抜粋して作成しています。
四半期報告書はこちら
純利益(1月~3月期)
コロナ後に大きく純利益が伸びていますが、2021年以降は伸び悩んでいます。
これは中国がゼロコロナ政策を掲げていた影響で中国の主力工場で稼働率が下がり供給不足に陥っていたからです。
アップルのティム・クックCEOいわく、「(1-3月期について)サプライチェーン(供給網)は驚くほど回復した。問題ではなかった」らしいです。
EPS(1株あたりの利益)
純利益は前年同期比でマイナスになっていましたが、EPSは前年同期比で横ばいになっています。
これはアップルのお家芸ともいえる「自社株買い」の効果です。
念のため第2四半期累計も載せておきます。
純利益(第2四半期累計)
EPS(1株あたりの利益):第2四半期累計
なぜ決算発表後に株価が上がったかというと、iPhoneが好調だったからです。
商品別の売上高を見てください。
世の中のスマホメーカーがほぼ全滅といっていいくらい苦戦している中、iPhoneの売上高は伸びているんです。
iPhoneの売上高が伸びた理由は、調査会社コンシューマー・インテリジェンス・リサーチ社によると、iPhoneシリーズの中でも高価格な「iPhone14 Pro Max」と「iPhone14 Pro」の販売が好調だったからです。
話を少し戻します。
前述したようにアップルは驚くべき金額・ペースで自社株買いを行っています。
自社株買いを行うとEPS(1株あたりの利益)の上昇要因になります。
それはEPSを求める計算式を見ると理解できます。
「純利益」÷「発行済み株式数」=「EPS」
分母である発行済み株式数が減るとEPSの上昇要因になるということがわかると思います。
アップルは自社株買いを積極的に行って発行済み株式数を減らしています。
※ 自社株買いを行うと発行済み株式数が減ります。
どれくらいの金額・ペースで自社株買いを行っているのかというと…
2023年1月-3月期の3ヵ月間で191億ドルも自社株買いを行っています。
1ドル130円で計算しても2兆4,830億円分の自社株買いを怒っているんです。
これがどれだけすごいのかというと…
会社の規模は違いますが「トヨタ自動車」と比べてみます。
トヨタの自社株買いは過去1年間で4,310億円でした。
アップルはたった3ヶ月間で2兆4,830億円です。
過去1年間だと850億ドルの自社株買いなので、1ドル130円計算だと11兆500億円というとてつもない金額になります。
※ トヨタの25.6倍の金額
世界全体を見渡してもこの金額で自社株買いができるのはアップルだけです!
株主にとっては株主価値が上がるのですごく嬉しいので今後も続けてほしいです。
整理すると…
アップルは純利益は減益でしたが、主力商品であるiPhoneが好調でした。
しかもティム・クックCEOは決算発表の時に「iPhoneの売上はメキシコやインドネシアなどで過去最高を記録した。新興市場の業績には満足している」とコメントしたので今後が楽しみです。
4月18日にはインドのムンバイでアップルの直営店を初めて出店しましたし、本当に新興国での成長が楽しみです。
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