2022年10月-12月期 決算発表:アップル
#763
こんにちは、チャーリーです!
この前ブログを書いていて本当に嬉しいことがありました。
「私は投資のことがまったくわからないです。たまたまチャーリーさんのブログを読んで、最近は投資に興味を持ち、はじめてみたいと思うようになりました」とコメントしてくれたんです。
ありがとうございました。
760回以上も書き続けて本当によかったです!
2023年2月2日にアップルが2023年度第1四半期決算を発表しました。
前回のブログ(2022年度 本決算発表:メタ・プラットフォームズ)ではメタ・プラットフォームズが決算発表を受けて時間外取引で20.16%株価が上昇していると書きましたが、アップルは時間外取引で下がっています。
時間外取引:3.45%安の145.62ドル
時間外取引で売られているということは、決算内容が芳しくなかったということです。
実際調べてみたいと思います。
以下の表はすべてアップルの四半期報告から数字を抜粋して作成しています。
四半期報告書はこちら
製品別の売上高を見たら業績が芳しくなかった理由がわかります。
※ 単位は百万ドル
主力のiPhoneが前年同期比で減収になっています。
減収になった理由については後述します。
純利益
毎年10-12月期の純利益だけ大きいのは、アップルは毎年9月下旬に新作iPhoneを発売するからです。
今年も他の四半期と比べると伸びてはいますが、2021年10-12月期と比べると減益になっています。
次にEPS(1株あたりの利益)を見てみます。
EPSでも2021年10-12月期と比べると落ち込んでいます。
なんで前年同期比で減益になったのかというと…
「2022年11月22日に中国・河南省のiPhoneを作っている工場でデモが起きたから」です。
このデモが起きたきっかけは、2022年10月末にコロナの感染拡大を受けて、工場で働く従業員が不足しました。
その時の待遇があまりにもひどかったので大規模な抗議デモに発展していたんです。
そのあとに共産党の「ゼロコロナ」への不満から各地でデモが起きていきました。
この大規模デモが起きたことでiPhone製造が滞ってしまったので想定していたよりもiPhoneを供給できなかったんです。
このことについてアップルのティム・クックCEOは「供給上の制約がなければ、iPhoneで成長できると見積もっていた」と言及しています。
アップルは今後こういうことが起きた時のために製造拠点を分散しようとしています。
インドでの製造がまさしくそれです。
最後にアップルの自社株買いの規模を調べてみたいと思います。
2022年10-12月期は業績が落ち込んだことでいつもと比べると自社株買いの金額が減っていますが、それでも190億ドル(約2兆4700億円)分の自社株買いを行っています。
それだけフリーキャッシュフローが多いということです!
整理すると…
アップルの業績の落ち込みは一時的なものと考えていいと思います。
これは私の予想ではなく、アップルのティム・クックCEOが「供給上の制約がなければ、iPhoneで成長できると見積もっていた」と言っているからです。
今は供給上の制約(問題)は解決していますし。
時間外取引で株価が下がっていても、その後株価がさらに下がったとしても気にせず保有しておいてください。
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