5Gにはご用心!?
#107
こんにちは、チャーリーです!
日経新聞にビックリする記事が載っていたので紹介します。
記事を読んだ後の個人的な感想は、絶対騙される人が出てきてトラブルが増えるって思いました。
その記事の見出しがこちらです。
そもそも5Gのメリットを簡単に整理します。
5Gのメリット3つ
・4Gに比べて実行速度(通信速度)が約100倍になります。
→5Gは2時間の映画を3秒でダウンロードできる。4Gは2時間の映画をダウンロードするのに約300秒(約5分程度)かかる。
・多数同時接続できる台数も100倍になる。
→1㎢あたり100万台の端末と同時接続できるようになる。
・データ転送の超低遅延です。
→データ転送の遅延が4Gの10分の1になる。
わかりにくいのは、多数同時接続と超低遅延だと思います。
これについては、自動運転を想像してみてください。
自動運転を実現するときに事故なく安全に運転してくれるのは絶対条件です!
自動運転は、走行中の車1台1台に搭載してある車載センサーとのデータのやり取りをして、高精細な映像や地図状況、交通状況の送受信をしなければいけません。
もし仮に端末の多数同時接続ができなかったら、一定数以上の自動運転車だけデータのやり取りができなくなるので事故が多発してしまいます。
またデータ転送の遅延も大事故に発展します!
車が時速60kmで走行している時に急ブレーキをかけたときに、たった0.1秒ブレーキを踏むのが遅れただけで1.7mも車が進んでしまいます。
ここで重要になるのは「超低遅延」です!
5Gの場合は1ミリ秒でデータ転送ができます。具体的には0.001秒でテータ転送できます。
時速60㎞走行の場合だと急ブレーキをかけるまでに0.017m(1.7㎝)しか進まないことになります。
データ転送が遅延しなければ事故が起こる確率も低くなるということです。
上記したのが5Gのメリットです。
ただ今回の日経新聞の記事だと「スマホ電池マークの隣りに5Gと表示されますが、実行速度(通信速度)は4Gのまま」というわけです。通信速度は今まで通りです…
なぜこんなことが起きるかと言うと…
総務省が5G向けに開放した高い周波数帯は、大量のデータを高速で伝送できる半面、電波が届く範囲が狭い(短い)んです。
電波が届く範囲が狭いにも関わらず、通信基地局の数が少ないために5Gの普及までに時間がかかってしまいます。
ここで総務省が秘策を思い付きます!
2020年8月末に総務省令を改正して、4Gの電波(高い周波数帯)を5Gに転用できるようにしました。
その結果、多数同時接続は可能になりますが、通信速度は4Gの時と同じになってしまう事態になったんです。
これを消費者が理解するのはハッキリ言って無理です!
一般消費者は通信速度が100倍になるメリットが一番嬉しいわけですから…悲
トラブルは必須だと思います…
整理すると…
総務省は消費者が誤解しないような表記をして、携帯販売会社は販売時に消費者に理解してもらえるような説明をしないといけないと思います。
今回の記事は投資のことに結びつけることはできませんが、5Gのスマホを購入するときは注意してください。