31年ぶりの水準!! 1989年以来の水準になった日経平均株価

#159
こんにちは、チャーリーです!
2020年12月30日の日経平均株価の終値が27,444円17銭と1989年以来31年ぶりの水準で終わりました。
表紙の「笑ゥせぇるすまん」は1989年にアニメ放送が始まったらしいので、1989年にちなんで載せているだけです…ww
ちなみに1989年の終値は38,915円87銭なので、高値まではまだ10,000円以上ありますが…
でも1989年以降で一番高値で終わったのは事実です。
この事実に違和感を覚えるのは私だけですか??
一言でいうと、「えっ?そんなに景気がいいわけないじゃん」ですよね。
これは去年のブログでも書きましたが、各国が金融緩和(量的緩和)を行っているからですが、そのことを考慮しても違和感はまだ残ります。
今回はその違和感について調べてみたいと思います。
まずは日経平均株価の値動きから見てください。
※ 毎年の納会の日(基本的には12月30日)の終値ベースでチャートを作っています。
1990年以降、一番高くなっています。
ちなみにTOPIX(東証株価指数)の同じ期間のチャートを見てみます。
少し値動きが違うのがわかりますか??
ここで考えないといけないのは、日経平均とTOPIXはどうやって値を決めているのか?です。
日経平均株価…
225社の企業の株価の平均ですけど、225社の株価の合計に対して除数で割って算出します。ただここまでは無視していいです!
問題なのは、日経平均株価は時価総額を考慮していないため、企業によって日経平均に影響する寄与度が変わってくることです。
※ 寄与度は構成比率だと思ってください。
例えば、ファーストリテイリング、ソフトバンググループ、東京エレクトロンの3社だけで日経平均の構成比率が約18%占めます。一方、みずほFGの構成比率は約0.02%です。
具体的には、ソフトバンクグループが1%上がると、日経平均株価は17円くらい上がりますが、みずほFGが2倍になっても日経平均株価は4円くらいしか上がりません。
このことを頭に入れて再度、日経平均株価とTOPIXのチャートを見ると見方が変わってきます。
TOPIXが上がっていないのに、日経平均株価が上がっているということは、一部の寄与度(構成比率)が高い企業の株価だけが上がっているということになります。
2006年、2017年付近は逆にTOPIXが上がっているので、全業種まんべんなく株価が上がっているということがわかります。
整理すると…
日経平均株価はたしかに31年ぶりの水準で2020年末を迎えましたけど、違う視点から株価を見てみると、一部の企業の株価しか上がっていないことがわかりました。
2021年の日本株が金融緩和の中、どこまで上がるのか??
ちなみに毎年1月1日の日経新聞には経営者の株価予想が掲載されますが、今年は20人中4人の経営者が日経平均株価が3万円を超えると予想しています。一番高く予想したのはサントリーの新浪社長の32,000円でした。