1兆円ファンドの現在
#113
こんにちは、チャーリーです!
投資信託業界で純資産残高が1兆円を超えることは一種の事件なんです! いい意味で。
純資産残高が1兆円を超えると超大型ファンドと位置付けられます。
純資産が1兆円を超えるということは、それだけ人気化して、簡単に言うと大多数の投資家が買ったということです。
今回は、過去に純資産が1兆円を超えたファンドは「市場平均と比べてパフォーマンスはどうなのか?」を調べてみたいと思います。
唐突ですがクイズです!
今までに1兆円ファンドとなった投資信託はいくつあると思いますか?
ちなみに投資信託協会によると2020年8月現在、追加型株式投資信託は5664本あります。
※ 追加型とは、いつでも買ったり、売ったりできる投資信託のこと
答え
たった10本だけです!!
すごく貴重な投資信託というのがわかると思います。
チャーリー調べなので、見落としがあったらすいません…
※ 1兆円ファンドの第一号は、2000年に達成したノムラ日本株戦略ファンドです。
じゃー次はその10本の投資信託を見ていきたいと思います。
やっぱり!
というか本当に予想通りの結果が出ました。
10本全ての投資信託が市場平均である日経平均株価、S&P500のパフォーマンスを下回っています。
このことから何が言えるかというと…
・当たり前ですけど、みんなが買っていて人気が高いからといってパフォーマンスまで高くなるとは限らない。
・市場平均であるS&P500を持ち続けた方がいい。
・日本人は毎月分配型を好んで買う。
※ 毎月分配型投信がダメな理由は過去ブログの(もう買うのはやめよ…毎月分配型投信がダメな理由)を参照してください。
整理すると…
投資家心理と証券営業マン心理の両面から考えると、せっかくリスクを取って投資するんだったら市場平均よりはうまく運用したいと考えた結果こうなるんだと思います。
不思議な話ですが、市場平均にずっと勝ち続けている人やファンドの数はそんなに多くありません。自分の相場観を信じて(過信して)動けば動くほどトータルのパフォーマンスが市場平均を下回ってしまいます。
いつも言いますが、「長く持ってもいい商品を長く持つ」ことが市場平均に勝てる1つの秘訣だと思います。