S&P500が20%近く下がる!??
#467
こんにちは、チャーリーです!
「びっくり10大予想」って聞いたことがありますか??
グラックストーン・グループのバイロン・ウィーン氏が毎年恒例で予想しているんです。
1986年以降ずっと予想しているので37年目になります。
ウィーン氏の「びっくり10大予想」は一般投資家の予想では発生確率が3分の1程度ですが、ウィーン氏は発生確率が5割以上とみる事象を集めたものです。
さっそく2022年の「びっくり10大予想」を見てみます。
画像引用元:日本経済新聞(2022年1月5日朝刊10面)
この中で一番気になるのが1番目に書いてある「インフレ圧力拡大で株は調整売りへ」です。
ウィーン氏がなぜこの予想をしたかというと…
タカ派に転じた米金融当局の政策や2.75%に達すると見込まれる米10年国債利回りの影響を受けるかららしいです。
→ FRBの利上げと長期金利の上昇により株価が調整する。
上記表の1~3は連動して起きる事象です。
ただ、S&P500の下落率は「20%に近いがそれを超えない」とも言っています。
株価が調整するとは言っていますが、20%以上下落して弱気相場入りするとは言っていないのが救いです。
ここ数年の相場状況を見ていると個人的にも20%近く下げてもおかしくないと思っています。
ここで過去にS&P500が15%以上下落した相場を振り返ってみたいと思います。
2000年からの22年間で15%以上下がった相場が7回あります。
何%ずつ下落しているのかを調べてみます。
当然この7回の下落相場にはITバブル崩壊やリーマンショック、コロナ下落も含まれていますが、平均が15%以上も下がったら人気が高い個別銘柄は15%以上下がっているケースが多いです。
今回予想されている下落の要因は「インフレ圧力」です。
FRBの考えではインフレを抑えるためにテーパリングを加速させて、利上げ時期を早めるというものなので、ハイパーグロース株にとってはつらい状況が続きそうです。
金融緩和が終わった時点で「金融相場」から「業績相場」に変わるので、ハイパーグロース株のようなカネ余り状態じゃないと上昇しない株は逆風が吹き荒れる可能性があります。
といっても、市場平均であるS&P500が15%以上下がったら業績がいい銘柄もそれ相応に下がるので、どの銘柄を持っていたとしても覚悟が必要です。
整理すると…
この「びっくり10大予想」が当たるかどうかは別として、カネ余り状態の金融相場が終わる時点である程度の下落は覚悟しておいた方がいいと思います。
相場状況がどうなろうと企業業績が上向きであれば、株価が一時的に下がったとしても心配することは何もないので慌てて売却しないように心の準備をしておきましょう。