軍事関連株への投資
#511
こんにちは、チャーリーです!
2022年2月24日にロシアのプーチン大統領がウクライナに対して宣誓布告を行ってから、ロシアはウクライナ全域に侵攻を始めました。
こういう状況になると株式市場では軍事関連株が急騰するのが世の常です!
今回のブログでは戦争が起こった時に軍事関連株に投資したらどうなったのかを調べてみたいと思います。
ただ、調べる前から私の中では結論は出ています。
軍事関連株への投資は典型的な材料株投資になるので、手を出さない方がいいです。
まぁ何はともあれ調べていきたいと思います。
今回調べる銘柄は以下の3銘柄です。
※ 本当はボーイングを入れるべきですが、ボーイングの株価が今回は動いていないので省きました。
ロッキード・マーチン(LMT)
ノースロップ・グラマン(NOC)
レイセオン・テクノロジーズ(RTX)
この3企業が製造しているものを一部紹介します(画像だけ)。
ロッキード・マーチン
ノースロップ・グラマン
レイセオン・テクノロジーズ
まずは、3銘柄の直近の株価推移を見てみます。
※ ロシアが宣誓布告を行った前日を基準にしています。
ロッキード・マーチン
2022年2月23日~2022年3月1日
388.90ドル→ 456.61ドル
上昇率:17.4%上昇
ノースロップ・グラマン
2022年2月23日~2022年3月1日
386.08ドル→ 456.10ドル
上昇率:18.1%上昇
レイセオン・テクノロジーズ
2022年2月23日~2022年3月1日
92.24ドル→ 102.73ドル
上昇率:11.3%上昇
3銘柄とも2022年2月24日にロシアがウクライナ対して宣誓布告した後、株価が急騰しています。
たった4営業日で11%~18%も株価が上昇しました。
冒頭に書いたように、「私はどれだけ株価が上がったとしても手を出さない方がいい」と思っています。
それは軍事関連だからというのは全く関係ありません。
材料株だからです!
どこが天井かわかる人は手を出してもいいと思いますが、私にはその能力がないです。
次にこの3銘柄のイラク戦争時の株価推移を見てみます。
ロッキード・マーチン
・2001年9月10日(同時多発テロの前日)
38.32ドル
・2002年6月27日(ピーク時)
71.43ドル
上昇率:86.40%上昇
・2003年3月20日(アメリカ軍がイラク侵攻)
46.85ドル
ノースロップ・グラマン
・2001年9月10日(同時多発テロの前日)
37.17ドル
・2002年6月27日(ピーク時)
60.10ドル
上昇率:61.68%上昇
・2003年3月20日(アメリカ軍がイラク侵攻)
38.53ドル
レイセオン・テクノロジーズ
・2001年9月10日(同時多発テロの前日)
19.52ドル
・2002年3月8日(ピーク時)
22.78ドル
上昇率:16.70%上昇
・2003年3月20日(アメリカ軍がイラク侵攻)
18.05ドル
すべてに共通していることは、同時多発テロ~アメリカ軍がイラク侵攻を始める前に株価がピークアウトしていることです。
しかも、2003年3月20日にアメリカ軍がイラク侵攻するときには、株価がほぼほぼ元の水準まで戻っています。
ピークをいつ付けるかわからないし、下がるときは早いので天才投資家じゃないとこういう銘柄に飛び乗って儲けるのは至難の業です。
たぶんほとんどの投資家が薄利で売却する羽目になると思います。
もし、そうだとしたらリスクとリターンが見合ってないのです。
整理すると…
やっぱりこういう材料株に飛び乗るのは一か八か投資になってしまいます。
たまたまうまくいくことはあるかもしれませんが、それはたまたまだと思わないと2回目以降痛い目に合ってしまいます。再現性がないです。
失敗したくない人は、こういう材料株に投資したくなる気持ちをグッとこらえて避けて通るようにしましょう。