中国、さらなるゲーム規制を発表

#365
こんにちは、チャーリーです!
2021年8月30日に中国当局が新たなゲーム規制を発表しました。
このゲーム規制の中身を見るとかなりエグいです…
「ゲーム会社に対して18歳未満の未成年者へのサービス提供を金曜日・土曜日・日曜日・祝日の20時~21時の1時間までとするように求めました」
基本的には金土日の3日間で最大で3時間しかオンラインゲームが出来なくなります。
→ 当然、中国に関係しているゲーム会社の株価は軒並み下落しました。
実は日本にも似たような条例がある県があるんです。
香川県です!
香川県ネット・ゲーム依存症対策条例です。
どういう条例かというと…
18歳未満を対象に、「ゲームの利用時間を1日60分・休日は90分までとすること」、「スマホの利用も中学生以下が21時まで・それ以外は22時まで」とする目安を設けたんです。
※ ちなみに条例に違反しても罰則はありません。
話を中国に戻します。
実は中国では以前からゲーム規制があったんです。
それを今回強化しました。
ここまでオンラインゲームを規制する理由は、国営紙の「経済参考報」がオンラインゲームに関して「精神的アヘン」であると表現したくらい、オンラインゲームに依存している人が増えてきているからです。
共産党機関紙の人民日報は
「政府は非常にならざるを得ない」
「オンラインゲームにふけることは10代の若者の日常の勉強・心身の健康に影響があることは疑いの余地がない」
「ティーンエイジャーが荒廃すれば家庭が荒廃する」
などの記事を出しています。
こうした新規制に対して、ゲーム大手のテンセントは「当局の最新の要求を厳格に順守する」とコメントしています。
テンセントによれば、ゲームビジネスにおける未成年からの収益は総収入の3%に満たないため、それほど大きな影響にはならない可能性があるとのことです。
世界では中国とは逆行する動きもあります。
それは韓国です!
韓国では2011年11月に青少年保護改正法(シャットダウン法)が施行されて、16歳未満はオンラインゲームを深夜0時~朝6時までの間、プレイしてはいけなくなっていました。
違反したら2年以下の懲役、または1000万ウォン(約95万円)以下の罰金が科されていました。
それが、未成年の権利を尊重するために、2021年8月でこの法律が廃止することが決定しています。
整理すると…
中国は今回のゲーム規制もそうですが、データセキュリティ法などのデータ規制、小学生・中学生を対象にしている学習塾を非営利企業にする規制など、どんどん規制を強化していっています。
こういう規制を乗り越えられる企業は結局、テンセントやアリババなどの資金力のある大手しかないと思います。中規模企業は対応するだけの余裕がないです。
こうした規制がますます、勝ち組企業と負け組企業との差を広げる結果になると思っているのは私だけ…??
テンセント・アリババ株を持っている人は時間はかかるかもしれませんが、辛抱して保有していた方がいいと思います。
辛抱を覚悟で、この下がっているタイミングで中国のネット大手を買いにいくのもありです!